美容室ではドライヤーやパーマ器具など、様々な部分で電気を使います。新しく美容室を開業する場合でも、現在の美容室を改装する場合でも、美容室にとって電気工事は最も注意したいポイントです。
初期で想定しておけば、後で追加工事をしなくても済みますので、安易に電気工事をする前にこちらをチェックしておきましょう。
照明や電気容量に注意して工事する。
これから開業を考えている場合は、長期的な視点を持って電気工事を行いましょう。
照明1つとっても、蛍光灯とLEDでは1か月あたりの電気代に相当な差が生まれるので、初期の工事で導入したいですね。LEDは低消費電力で長寿命のため、初期費用は高くなりますが、将来を考えれば確実にお得です。
また、ドライヤーの電気容量にも注意しましょう。
電気容量を含めた電気工事は、開業当初の美容機器に基づいて設計されています。一般的な1200Wのドライヤーだけでなく、さらに上のW数まで想定した設計にしておくことが大切です。
美容室はエアコン選びが重要
美容室を利用するという方は、自身のケアはもちろんですが、快適に施術してほしいと思っている方がほとんどです。
美容室では熱源となる機材がたくさんあるため、一般家庭用のエアコンでは夏場は蒸し風呂状態となり、お客様に不快感を与えます。電気工事を依頼する際は、エアコンについてしっかりと打ち合わせしましょう。
少しでもエアコンにかかる費用を安くしようと思って、家庭用エアコンを数台設置するよりも、業務用エアコンを1台導入した方が安くなる場合もあります。
何よりお客様に快適な空間を楽しんでもらうためにも、ドライヤー等の熱を想定してエアコンを選ぶことが大切です。1台では小さい熱量だとしても、1度に何台も起動すれば大きな熱量になります。
電気容量は想定より大きくしておく
安易に電気工事を行ってしまうと、後で電気容量をグレードアップする必要が出てきたり、最悪の場合は火事にすら発展します。
長く経営するにあたって、設備の拡充や電気の使い道が増える可能性がある場合は、事前に業者に相談しておきましょう。初期で想定しておけば、後で追加工事をしなくても済みます。
後から追加で電気工事を行う状況になれば、営業も休まなければいけませんし、追加の工事費用もかかります。経営に大きな打撃となるだけでなく、お客様にも迷惑をかけることになります。
美容室の電気工事は非常にデリケートで難しく、想定外の事態になったケースもたくさんあります。事前に入念な打ち合わせをし、美容室の電気工事に詳しい業者に依頼するようにしましょう。