飲食店にグリストラップを設置するときに、どれくらいのサイズのものをどこに設置したら良いのか判断に迷うこともあるでしょう。
グリストラップは意外と地味な設備ですが、下水道法などの法律遵守の観点からも大切な設備ですので、よく理解しておくようにしましょう。
・グリストラップのサイズについて
グリストラップ自体の設置を求める法律が無いために、お店の規模によってどの程度のグリストラップを設置しなさいといった基準はありません。
しかし、グリストラップのメーカーに問い合わせれば、店舗の面積とお店の想定利用人数から最適なサイズのグリストラップを選ぶことができます。
最近では、メーカーのサイトから簡単に調べることもできますので探してみましょう。
同じ規模の飲食店でも、中華料理店かカフェかによっても設置すべきグリストラップのサイズは変わってきますので、営業する業態にも注意しましょう。
・グリストラップの設置場所について
グリストラップは、いろいろな場所に設置することができます。
例えば、一般的なのは厨房の中に設置するケースです。厨房の中に設置する場合は、床の中に埋め込み式で、底が深くない浅型のグリストラップを、厨房の動線が崩されないような場所に設置します。
他にも、お店の外の厨房裏などに設置する屋外型もあります。これは1階の店舗でよくあるパターンで、排水経路上に設置することがあります。
屋外に設置するのは大型のグリストラップが多く、大量の油脂による臭いが問題となるので外が設置場所としてよく選ばれます。
・グリストラップの素材について
グリストラップにはいろいろな種類があり、大きさだけでは無く素材も違っています。例えば、FRP製のものやステンレス製のものがあり、それぞれに特徴があります。
FRP製のものは軽くて強度の高い素材で、清掃がしやすく腐食に強いという性質があります。一方、ステンレス製はさびに強く、メンテナンスもしやすく見た目も美しい状態を長く保つことができます。
これらの素材のデメリットはほとんどありませんが、強いて言うのであればステンレス製は腐食が始まってしまうと清掃が大変なことです。
FRP製は腐食がほとんどありませんが、お店を閉めたりグリストラップを交換したりして今までのものを廃棄するときに、廃棄処理にお金がかかるということです。
飲食店には不可欠なグリストラップですが、グリストラップのサイズや設置場所、素材なども検討して、自分のお店に最適なものを設置しましょう。